雨の窓 — 終電のあと
雨の都市
窓の内側から、ネオンの街を見る。雨粒の一つずつに、看板が逆さに映る。
ガラスを指でなぞると、結露が消える
01 — ガラス
雨粒が街を曲げる。
流れる滴は跡を残し、止まった滴は小さなレンズになる。
02 — 看板
看板は消えない。
マゼンタと青緑。店が閉まっても、灯りは点いたまま。
03 — 路面
路面にも灯る。
濡れたアスファルトに、同じ看板がもう一度映る。
04 — 結露
指で書く。
なぞった所だけ、街がはっきり見える。しばらくすると、また曇る。
05 — 朝まで
雨は朝まで止まない。
それでも街は点いている。